「全国版リレートーク」は、富山に縁のある方をゲストの方などから紹介していただくトークプログラムです。Sketch Labが隔月開催をし、会員の方々に学びと気付きを深める機会となっています。
記念すべき第一回目、そしてスケッチラボ開設一周年を記念した今回。
ゲストにレオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役 会長兼社長 最高投資責任者の藤野英人さんにお越しいただきました。
以下は本イベントのレビューとなります。
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イベント概要については以下の記事をご覧ください。
https://sketch.lab.city.toyama.toyama.jp/event/80
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レビュー
Sketch Labが学びと気付きを深める機会として、隔月開催をしているリレートーク。
9月は全国版リレートークと称して、県外で活躍されている富山に縁のある方にお越しいただく企画です。
記念すべき一回目のゲストとして「藤野英人さん(レオス・キャピタルワークス株式会社 代表取締役会長兼社長・最高投資責任者)」にオンラインでご出演ただき、投資や教育、地域における事業や活動の始め方や広め方などについて語っていただきました。
まずは投資に関してですが、藤野さんは「日本は、損する・リスクが高い・勉強が必要といった悪いイメージを持っている人が多く、技術力がある日本でワクチンが開発できなかったのは、リスクを恐れることで投資しなかったからである」と仰いました。
自分自身も投資はギャンブルと似たようなものだというイメージを持っていたので、日本人の慎重な性格上、お金を不確実な社会に使うことが好きではない人が多いのかなと思いました。
また、「日本は勤務先に対する信頼度が低い」とも仰いました。その理由としては、サービス品質の低下から来る働く魅力の低下、コンビニのレジでお金を投げたり、居酒屋で定員の対応に罵声を浴びせて怒るような、ブラック消費者の存在が挙げられています。
解決策としては、「ありがとうを言うこと」と言う点です。何事にもありがとうと感謝し合うことで人は自信をもち頑張ろうと思うことができ、成長機会を与えてくれる会社も好きになる。頑張っている会社や人を応援したいと気持ちが湧いて投資も好きになっていく、そして循環を産むことができる。このような考えから、ありがとうという言葉の持つ力の可能性に驚きました。
また質問コーナーでは多数の質問がありましたが、その中でも特に印象に残った質問と藤野さんの回答を二つ紹介します。
1つ目は「藤野さんが投資したくなる人やプロジェクトはどんな人、またはプロジェクトですか?」という質問です。藤野さんからは「①お客様中心主義の会社か②データ中心主義か③長期主義、という3点が最も重要です」という明確な回答がありました。
2つ目は「起業しようと思ったとき、一番大事なことはなんですか?」と言う質問です。藤野さんからは「動機やなんでやろうと思ったのかが大事で、自分の掲げたビジョンを曲げずに、どんな辛いことがあっても周りの助けを得て、乗り越えることができる」という回答をいただきました。
予定の終了時刻を過ぎても質問は止まりませんでしたが、藤野さんは時間の許す限り、参加者からの質問に一つ一つ丁寧に答えておられました。
今回の藤野さんの話を伺い、今後の人生で何かしらの壁にぶつかった時には、自分自身のビジョンを曲げず取り組めるようにしたいという決意を固めました。
次回の全国版リレートークもお楽しみに!(ゲスト及び日程が決まり次第webサイト等でご案内いたします)