\まちづくり対話会(テーマ:防災)を開催しました/

市職員が提供するまちや暮らしのさまざまなデータをもとに、まちづくりを対話するプログラム。
毎月異なるテーマのもと、データを見ながら立場を越えたフラットな「対話」を通じて、”わたしたちのまち” について知り、理解を深め、新しい気づきや発見を得ることを目的としています。
今回は、「防災」をテーマに開催し、学生さんから社会人の皆さん、シニアの方までたくさんの方にご参加いただきました!

プログラムレビュー

まちづくり対話会は、世代はもちろん、住んでいる場所やこれまでの経験・知識・スキルも様々の多様な参加者同士で、相手の意見に耳を傾け、質問によって理解を深め、自分の中に新しい考えや価値観を生み出すコミュニケーションである「対話」を通じて、まちづくりを「ジブンゴト化」する場です。

そして、対話のテーマ・ネタ提供のため、今回は富山市防災危機管理課の職員をゲストにお招きしました!

今回のテーマは「防災」、中でも地震・津波にフォーカスしてインプットトークとグループ対話を行いました。
昨年度も同じ5月に開催したテーマではありますが、令和6年能登半島地震の経験から、すでに身近なトピックになっているという参加者の方も多かったのではないでしょうか。

レクチャー①では、ゲストから都道府県別の地震回数や富山市内にある呉羽山活断層の地震発生確率などのデータをもとにレクチャーがあり、自分たちの生活との関連や認識とのギャップを感じていただきました。
グループ対話①では、「能登半島地震発生から津波警報が解除されるまでの間、どこでどのように過ごしていましたか?」というテーマで、それぞれ参加者の皆さんがどこでどのように過ごし、何を感じたかを共有いただきました。同じ時間に同じ現象を体験していても、それぞれ置かれている状況で感じ方や行動が全く異なっており、対話を通じてお互いの想いに対する理解が深まりました。

グループ対話②に先立ち、ゲストからはレクチャー②で能登半島地震を振り返り、自助・共助・公助それぞれの領域で見えてきた課題が提示されました。
グループ対話②では、どのような備えを進めていくか、「すでに行ったこと」「年内中にやること(優先順位が高いこと)」「1年以上経過しても取り組み続けること(継続が必要なこと)」の3つの観点から個人で考え、グループで共有し対話で深めていただきました。

2回のレクチャー・グループ対話の後には毎回、各グループからおひとりずつ、「どんな対話をしたか、どんな気づきや発見を得たか」を全体に共有いただいています。
今回は特に学生の参加者の方が多く、学生目線での防災に対する意識や、発災当時は帰省中で富山にいなかった立場での行動や考え方など、多様な参加者の方が集まる場だからこその対話や気づきがあったようでした。

また、すでに防災に関するプロジェクトに取り組む学生さん同士の出会いもあり、「まちづくりをジブンゴト化」するとともに、一歩踏み出す、行動するきっかけの場にもなっています。

おわりに

今回のまちづくり対話会では、能登半島地震を経験し、一気に自分との距離が近くなったという方も多いであろう「防災」というテーマでした。
今回の対話会では、「まちづくりをジブンゴト化」し、実際にアクションを起こしているという方や、これから何かやってみたい!という想いを持った方も多くいらっしゃいました。

まちづくりに興味はあるけれど、何から始めていいか分からない。
やりたいことはあるけれど、仲間がいない。

まちづくり対話会は、対話を通じてまちに対する理解を深めるとともに、このような想いを持った方が、ヒントを得たり仲間と出会うことができたりする場でもあります。

次回は6月26日開催、テーマは「空き家対策」です。
ぜひお誘いあわせのうえ、ご参加ください!