「とやま未来共創ビジョン1.0」を使って「システムデザイン」を理解する

●イベント概要
未来のビジョンを共有し、新たなビジネスの創出や暮らしの課題の解決にチャレンジするためには、私たちは沢山のことを同時に考える必要があります。例えば、教育サービスの充実にはコストがかかりますし、ある場所に賑わいを創出すればある場所が閑散とするかもしれません。私達を取り巻く環境はいろいろなモノコトが複雑に絡み合っていて、ある分野のことだけを考えていても、良い答えが出てこないことが多いのです。そんな時に役に立つのが、ビジョン実現の為に全体を俯瞰してそれぞれに要素を組み立てていける考え方=システムデザインです。システムデザインは、元々は宇宙開発や航空機開発など大規模で複雑なプロジェクトを成功させるための考え方として発展してきました。Sketch Labでは、その考え方を私たちの社会でビジョンを実現するために使う方法を「とやま未来共創ビジョン1.0」を題材にして学びます。システムデザインの入門的な内容で、エッセンスを凝縮して学ぶ機会を提供します。

●プログラム概要
第1回 1/28(木)18:30-20:30
「システムデザインってなに?」
・4日間で学ぶ全体像
・システムデザインの基本的な考え方
・そもそもシステムとは何か
・試して見よう!「因果ループ図を描く」

第2回 2/4(木)18:30-20:30
「価値について考える」
・価値の定義
・Pain/Gain分析とJob理論
・これが解ければ凄いことになる問題を探す - Innovative Problem Statement -

第3回 2/18(木)18:30-20:30
「インパクトがある問題を解く」
・インパクトのある問題を探す
・因果ループ図、再び
・レバレッジポイントを探す

第4回 2/25(木)18:30-20:30
「アイデアを尖らせる」
・アイデアを選ぶ - Pugh Concept Evaluation -
・価値を連鎖で考える - 顧客価値連鎖分析 -
・アイデア発表

●対象
Sketch Lab会員、学生研究員

●定員
10名
※申し込み多数の場合は抽選(Sketch Lab会員優先)

●参加条件
・原則、全ての回に参加できること
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により全プログラムをオンライン開催する場合があります。

●参加申し込み
以下の必要事項を記載のうえ、令和3年1月20日(水)までにメールにてお申し込み下さい。
<必要事項>
①氏名(フルネーム)
②所属(企業・団体名)
③QR識別ID(非会員は記載不要)
※会員ページでQRコードの下に表示されるQRMから始まる6ケタの番号です。

申込先メールアドレス sketch.lab@city.toyama.lg.jp

●講師プロフィール
関西学院大学
専門職大学院経営戦略研究
教授 富田欣和

システムエンジニアリング、システムズアプローチの知見を用いて大学および政府系機関による研究開発プロジェクト、企業への新規事業やイノベーション創出支援、また、地域創生やビジネスのシステムデザインコンサルティングを実施。主に航空宇宙防衛領域で発展してきたシステムズエンジニアリングの方法論を地域創生や新規事業開発、教育システムなどを含む社会システムに適用するため、実践の結果を研究論文として発表し、また、研究の結果を実践で試すを繰り返している。その過程で、社会システムをデザイン出来るシステムデザイン人材の育成の必要性を痛感し、大学院や企業での人材育成を多数行っている。実践、教育、研究の3領域を行き来する、自由人。趣味の神社巡りが行きすぎて、日本の伝統と文化を伝える株式会社ことほぎを設立し、古事記や歴史の著書もある。

・関西学院大学専門職大学院経営戦略研究教授
・慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究所特任講師
・神戸大学科学技術イノベーション研究会非常勤講師
・日本経済研究所(日本政策投資銀行)技術事業化支援アドバイザー
・NCOSE認定Certified Systems Engineering Professional
・経済産業省「Connected Industries 推進のための協調領域データ共有・ AI システム開発促進事業/Society 5.0の実現に向けたアーキテクチャに関する検討事業」アーキテクチャ検討委員

用語説明)
システム・・・複数の構成要素が相互作用するありとあらゆるもの(例:人間関係や組織、Maas、ソフトウェア、サービス等々あらゆるもの)
システム思考・・・世の中は複数の構成要素が相互作用して成り立っているのだという視点で世界を見たり考えたりすること
システムデザイン・・・システム思考を用いて世の中のいろいろなものをデザインしていくこと、またそのための考え方ややり方