2026年2月14日、スケッチオーデション2025-26のDay6が開催されました。ラーニングフェーズとしては最後となるこの日、富山大学五福キャンパスの教室には、いつも以上の熱気と緊張感が漂っていました。残すところ予備予選、予選、決勝。挑戦者たちの想いが、いよいよ形になる時が近づいています。

今、正直な気持ちを語り合う ― チェックインで見えた想い

Day6のチェックインは、いつもと少し違う空気感でした。テーマは「今の想いを語りまくる」。挑戦者たちは今の期待、不安、想いを共有し合いました。
「ここまで学んできたことを、ちゃんと形にできるだろうか」
「自分の想いは、審査員や聞き手に届くだろうか」
そんな率直な気持ちを、仲間同士だからこそ、正直に語り合える。この安心感こそが、スケッチオーデションという場の温かさなのです。

井庭崇氏が語る「相手の心が動き出す」プレゼンの極意

そして、いよいよ特別講演のスタート。講師は、慶應義塾大学総合政策学部教授であり、株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長/CCOを務める井庭崇氏。創造実践学、パターン・ランゲージ、システム理論、複雑系科学を専門とし、70種類以上、1700を超えるパターンを言語化してきた第一人者です。
講演のタイトルは「相手の心が動き出す ー創造的プレゼンテーションのコツー」。まさに今、挑戦者たちが最も知りたいテーマです。

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プレパタカードを使ったワークショップ

ワークショップは、カードを使った対話から始まりました。参加者はグループに分かれ、カードをシャッフルし、山札から引いたカードに書かれたパターンについて、自分の経験や想いを語り合います。
本ワークショップは、参加者にとって大きな気づきの連続でした。聞き手と共に創造的プレゼンの秘訣を34の型に体系化したこのツールは、単なる技術論を超えた深い学びをもたらします。
「プレゼンを良くするには?」という抽象的な議論をすると、どうしても正解探しになったり、特定の方向に偏った意見になりがちです。しかし、カードという"型"を通して自分の経験や想いを語る形式だったことで、自然と本音や具体的なエピソードが引き出され、場がポジティブに広がっていきました。

最初は少し戸惑いながらも、カードという"型"があることで、自然と言葉が溢れ出していきます。「このパターン、自分も大事にしてるかも」「そうそう、この感覚わかる!」。評価や批判ではなく、共感と発見が生まれる対話。「評価」や「正解」を探す場ではなく、「共有」や「発見」を生み出す場になっていたこと。ツールの力で対話の質が変わるということを、参加者たちは体感として学ぶことができました。

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魅力的なプレゼンテーションを読み解く分析ワークショップ

後半では、2つのTEDプレゼンを観て、「どのカードの要素が実践されているか」を探すワークを行いました。
・デレク・シヴァーズ「社会運動はどうやって起こすか」
・ミック・エベリング「閉じ込め症候群のアーティストを解き放った発明」

ここでも印象的だったのは、"プレゼンターが実践している・良いところを見つける"という視点でした。

人の挑戦やプレゼンを見るとき、批評家になるのは簡単です。しかし、学び手として見ることで、すべてが教材になります。このマインドは、プレゼンだけでなく、スケッチオーデションという場そのものにも通じる姿勢なのです。
学びは一方向ではなく、循環している。挑戦者たちはそれを実感しました。

Day6終了、いよいよプレゼンテーションフェーズへ

Day6の最後、冨田先生から、改めてスケッチオーデションが他のビジネスプランコンテストと異なる点についてエピソード共有がありました。

過去の決勝大会において、通常はライバルとなる発表者同士が、発表直前までお互いのプレゼンを見合ってブラッシュアップし、応援し合っていたこと。そして、ベストを尽くしたことをたたえ合っていた場面についてです。
これこそがスケッチオーデションの「仲間づくり」です。

また、現時点で予定されている決勝審査員の紹介がありました。
堀内健后氏、橋口寛氏、野澤比日樹氏、南部誠一郎氏、橋本咲子氏という、トップVC、スタートアップの代表を務められているそうそうたる顔ぶれです。
全員、「スケッチオーデションとはどういう場所か」を120%理解されており、必ずや挑戦者へのこれ以上ない貴重なフィードバックとエールをいただけるでしょう。

挑戦者は自分の想いを届けるため、今までの学びを胸に、まずは予備予選に向けたチャレンジです。
不安と期待が交差する中で、挑戦者たちは一歩を踏み出します。そこにはどんなドラマがあるのか。誰がどんな想いを語るのか。
挑戦者の熱いプレゼンをお楽しみに!