スケッチオーデション2024-25 Day4が12月21日(土)に開催されました。「挑戦のハードルを越えていく」というテーマを掲げたこの日は、まさに挑戦者の心に火をつける熱い一日となりました。
「ハードルを越え続ける力」ー 最強ゲストの熱いメッセージ
Day4の特別講師は東京オリンピック100mハードル日本代表であり、株式会社 Brighter Hurdler 代表取締役の寺田明日香氏。
高校から始めたハードルでインターハイ3連覇、世界陸上にも出場するなど、輝かしい道を駆け上がった彼女。ところが、一度は競技を引退し、ラグビーへの挑戦を経て再び陸上に復帰、東京五輪出場を果たすなど、その人生はまさに「ハードルを越える」挑戦の連続でした。
寺田氏は、「誰に何を言われようと自分の生き方は自分で決める」と語り、陸上を引退した後も挑戦する道を探し続けた背景や、人をネガティブに評する声に惑わされず「自分は本当は何をしたいのか?」を問い続けたことが大きな転機になったと振り返りました。ラグビー転向時には、初めての競技であることや子育てと両立しようとする中で、周りからは「無理じゃないか?」という声もあったそうですが、それをむしろモチベーションに変えてきたというエピソードに、参加者たちは大きくうなずいていました。
「失敗は、成功までのプロセスの一部。遠回りに見えても、そこに学びがあれば最終的には自分の財産になる」
という言葉が、スケッチオーデションで奮闘する挑戦者たちの背中を力強く押してくれました。
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生成AIの時代こそ、問いを持つ者が未来を拓く
特別講義に続いて総合プロデューサー冨田欣和先生の講義。
AIが当たり前になりつつある今だからこそ、私たち人間は「どんな問いを立てるのか」にこだわる必要がある、と富田先生。
AIに任せれば瞬時に“答え”を導き出せるかもしれない―しかし、答えの元となる課題は、私たちが本当に解きたい課題なのか? 大量の情報を自在に操れる時代だからこそ、また”答え”はAIが出せる時代になるからこそ、問いの質を高めることが大事、と続けて指摘。
日頃、「正しい解決策」を探すことばかりに気を取られがちですが、そもそも「この問いは解決すべき問いなのか?」を問い直すことが、いかに大きな価値を生むか。自分だけのイノベーティブな問いを研ぎ澄ます大切さを再認識する時間となりました。
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「答え」ではなく「問い」を深める
Day4の後半では、スケッチオーデションで重視される視点の一つである「問いの質を高める」ためのワークが実施されました。解決策を考える前に、そもそもの課題設定が適切かどうかを問い直すことがイノベーションには不可欠です。今回のワークを通じて、参加者たちは「自分は本当に何を解決したいのか?」「自分が解くべき課題は何か?」といった深い問いに向き合い始めました。この“課題発見の旅”は、スケッチオーデションの期間だけでなく、挑戦者・メンターがこれから先も一緒に試行錯誤を続けていく重要なプロセスになっていくでしょう。
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次回Day5は「想いを伝える」
年が明けて開催される次回Day5の特別講師は、もはやスケッチオーデションでもお馴染み、4年連続4回目の登壇となる富山大学の岡本知久先生。
大手広告代理店でのブランディング経験・実績を持つ岡本先生から、これまで磨いてきた「想い」を最高の形で「伝え」、「仲間を増やす」ための術(すべ)を学びます。
年を超えこれからが本番!
前回告知されていたメンター独自企画の懇親会は、大いに盛り上がりを見せました。
参加者同士の親睦が深まっただけでなく、自らのビジネスアイデアを懇親会の場でピッチし、熱心な議論を交わす猛者まで現れ、まさに挑戦と学びが止まらない一夜となったようです。
Day4を経て、参加者のアイデアとモチベーションはさらに高まりつつあります。
残りのプログラムでも、誰もがそれぞれのハードルを越え、真のアントレプレナーシップを体得していくことでしょう。
スケッチオーデション2024-25は、まだまだここからが本番!
次回以降、参加者の更なる成長に、どうぞご期待ください!!