スケッチラボを利用する方々へのインタビューシリーズです。 今回は共創研究員の寺井さんにお話を伺いました。

聞き手:
スケッチラボに関わっていただくようになった、きっかけはどんなところにあったのでしょうか?

寺井さん:
4年前にスケッチラボが立ち上がった際に、勤務先が法人会員となったことがきっかけです。会社の中で、スマートシティ関連の仕事に一部関わっていたこともあって、スケッチラボの活動に参加することになりました。

聞き手:
現在は共創研究員というお立場なので、どこかで法人としての参加から、個人としての参加にシフトされたということでしょうか?

寺井さん:
はい、2021年10月に法人会員として同僚と2人でスケッチオーデションに参加させて頂きました。その時は、会社の研修プログラムの一環での参加だったのですが、とても感銘を受けました。同僚がとあるアイドルグループのファンだったこともあって、推し活のためのサービスを提案したことを記憶しています。会社でもそれまでに様々な研修を受けてきたのですが、明らかに違っていました。なんというか、関係者の一体感が半端ないのですよ。会社としての活動だけではもったいないと思い、次第に個人としての関わりが多くなっていきました。

聞き手:
スケッチオーデション以外では、どのようなプログラムが良かったのでしょうか?

寺井さん:
システムデザインという考え方が学べたのは良かったです。そこからデザイン思考にも興味を持つことができました。実は会社が提供している研修メニューにも、そのようなプログラムがあったのですが、スケッチラボに関わるまではスルーしていました。スケッチラボで興味を得て、会社の関連するプログラムに参加するという回り道ですね。笑

聞き手:
お勤め先は、首都圏に本社がありますが、もともと富山のご出身だったのですか?

寺井さん:
富山で生まれ育ち、富山大学工学部を卒業しました。システムエンジニアとして、2007年に現在の会社に就職しています。その後、子供の誕生を機として、2016年に社内転勤の制度を使って、富山に戻ってきました。

聞き手:
首都圏にお勤めの経験があるとのことですが、首都圏でもスケッチラボの様な場所や活動はあったりするのかと思いますが、違いはありますでしょうか?

寺井さん:
首都圏で異業種交流会に参加した経験があるのですが、みなさん立派なポジションをお持ちの方ばかりで人脈はできるのですが、参加されている方々のベクトルの全てビジネスライクというか、ギラギラし過ぎていて、やや肌に合わなかったみたいです。
スケッチラボの場合は、参加されている方によって、ビジネスに向かっていたり、社会に向かっていたり、個人の成長だったりと、チャレンジの内容が異なるように思います。この違いをお互いに認め合えるので、居心地が良かったのかもしれません。
また、お仕事のお客様と交流会で同席した際、通常はクライアントとサービスベンダーの関係性は変わらないのですが、スケッチラボだとお客様がいらしても、立場を気にしないで分け隔てない関係性が構築できるような気がします。同じ目的を持って活動する”強い仲間意識”ができました。
それに、参加されている方々の幅広さがとても魅力です。中学生からお年寄りまでいらっしゃるような仕組みって他にはあまりないのかと思います。

聞き手:
実に嬉しいお言葉です。未来共創会議にもご参加頂いておりますが、いかがでしょうか?

寺井さん:
未来共創会議は今年で3回目の参加となります。回を増すごとに、みなさんの活動がパワーアップしているように感じますし、首都圏と比べると住むことによって地域への繋がりが深くなります。やはり地元である富山に貢献したいですね。そして、地域というよりも、地域のひとを応援したいという気持ちになりました。

聞き手:
共創研究員を含めサポーターのみなさんが、ご自分のお仕事を置いてまで、スケッチラボで活動する学生を応援して頂いているように感じますが、そこまで積極的になれる理由がどのあたりにあるのでしょうか?

寺井さん:
悲しいことなのですが、学校で頑張ると、なんでそんなに頑張るの?という同調圧力みたいなものがあるような気がします。なので、おとなしい子は、おとなしいままになってしまう。ここは、おとなしい方でも、まわりの方々が話を聞いてくれて、気づいて、成長していく、そんな雰囲気がこの活動にあるような気がします。ほんわかしたモチベーションを大切にするマインドですね。
また、みなさんと接していて感じるのが、これから伸びていく可能性です。例えば、スケッチオーデションのプレゼンって7分しかないのですが、この僅かな時間において初めてプレゼンを聴いた人に、みなさんの良さや可能性がしっかり伝わらないのはすごくもったいない。オーディエンスにスピーカーの想いの強さ、素晴らしさを100%知ってもらいたい。という気持ちになって、いつの間にか、どっぷりという感じです。。。

聞き手:
今後、スケッチラボがどのような姿になっていくことを願いますか?

寺井さん:
小学生からでも気軽に立ち寄れる場所になれば良いなと思います。去年から小学生の息子も「マインクラフトカップ」のイベントで参加しているのですが、子供が他学年の子供達とのグループの中でうまくやっていくことが出来ていて、本人も楽しかったみたいですし、親としても新しい発見でした。このような挑戦するきっかけづくりは、昨今の学校ではあまり無い気がします。親子でスケッチオーデションに参加して、お父さんや周りの人の活動を見て「自分も頑張りたい」なんて思ってもらえれば最高ですよね。。。
若い世代の方々が、自信を持てる仕組みづくりに携わることができれば幸いです。

聞き手:
なるほど。ファミリーパックの会員制度があるだけでも印象が変わるような気がしました。。。
最後になりますが、寺井さんにとって「スケッチラボ」とは何でしょうか?

寺井さん:
飾ることなく自分が出せる場所なのかと思います。

聞き手:
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

寺井さん(共創研究員)
富山で生まれ育ち。首都圏に本社がある会社から富山を拠点にリモートワークで活躍中。