スケッチラボを利用する方々へのインタビューシリーズです。 今回は法人会員の杉本さんにお話を伺いました。

聞き手:
法人会員としてスケッチラボに関わって頂いておりますが、法人としての会員登録のきっかけはどのようなところにありましたでしょうか?

杉本さん:
2020年頃に部署のミッションとして、新しい事業領域を開発することが、新たに定義されました。
わたしたちの会社にできることって何だろうと考えていた時に、ちょうどスケッチラボがオープンして、これは何かしらのヒントが得られるかもしれないとの理由で、法人会員になりました。

聞き手:
関わりにおいて、ヒントは得られましたか?

杉本さん:
行政や地域とかかわりを持ちながら、お仕事をさせていただいている会社にとってはとても有益なプログラムがたくさんありますが、正直に言えば、最初は何をする場なのか分かりませんでした。
コワーキングスペースがあって、ここに来ると、企業の方とか、個人で事業をやっている方々が居て、
その方々とお知り合いになって、様々な情報を得られるのかと思っていたのですが。。。
プログラムが開催される時はたくさん人が集まっていますが、普段はそうではないですよね。
椅子も硬いし。。。笑
でも、何度か足を運ぶことでやっと、スケッチラボって、多様なプログラムを開催されるための場なんだ。とわかったのです。

聞き手:
どのようなプログラムが会社にとって有益なのでしょうか?

杉本さん:
まちづくり対話会はたいへん参考になります。
例えば、財政のことを市役所の職員の方がわかりやすく解説してくれるのがとても助かったりします。
ウエブサイトで財務情報は掲載されてはいますが、どう読んだらいいのかとか、他の市町村と比べてどうなのかとか、この数字が示す未来は何なのかとか、なかなか自分だけでは捉えられないので。。。

聞き手:
リビングラボの仕組みは会社としていかがでしょうか?

杉本さん:
中山間地域の無人店舗についての事業モデルを検証する際にリビングラボの仕組みを使わせて頂きました。
プロジェクトは検証フェーズで終了しましたが、とてもいい経験ができました。

聞き手:
どのような会社においても、すべての取り組みが事業化できるというのはまずはないのかなと思います。
また、どのような事業を始めるにしても、検討や検証フェーズにおいて、当初は見えなかったさまざまな問題や、解決すべき課題が見えてくるのが一般的なのではないでしょうか。
もちろん守秘義務などを整理する必要がありますが、たとえば、リビングラボの取り組みと並行して
その中で出てきた問題や課題などを相談できるような人とのつながりがスケッチラボで構築できると良いのですが。。。

杉本さん:
そうなんですよね。当時はそこまで、スケッチラボでの人とのつながりを構築できていなかったのですが、
今は、ご相談や対話ができるような方々が複数いるように思います。

聞き手:
他にスケッチラボが会社に貢献できることってありますでしょうか?

杉本さん:
学生がスケッチラボつながりで、会社説明会に来てくれた模様で。どの方かは把握できていないのですが、上司に褒められました。。。スケッチラボには学生研究員の方々を含めて、地域の将来を担う若い世代の方々がいらっしゃるので、ぜひとも地域の会社との接点を作っていきたいと思います。

聞き手:
最後に伺いますが、あなたにとってスケッチラボって何でしょうか?

杉本さん:
私個人としては、ほっとする場所でもありますし、柔軟なアタマにリセットできる場所でもあります。
会社の視点では、行政が関わっているので、偏りがない情報を得られる場所なのかなと思います。

聞き手:
企業の方からの見え方、おおいに参考になります。貴重なお話をいただき、ありがとうございました。

杉本さん(法人会員)
黒部市出身。新潟や関西などの暮らしを経て富山市にUターン就職。
法人会員として2020年からスケッチラボへ。地域メディアの会社で新しい事業領域を開発中。