スケッチラボを利用する方々へのインタビューシリーズです。 今回は学生研究員の木津さんにお話を伺いました。

聞き手:
スケッチラボとの関わりのきっかけは、どんなところにあったのでしょうか?

木津さん:
今年の春、高校3年生になって間もない頃に、
担任の先生から「起業したい学生は、廊下に出なさい」と声がかかったのです。
少し起業に興味があったのですが、なんで廊下に出なきゃならないのかなとも思いながら、
渋々廊下に出ると、そこには他の先生がドーンと構えていて、
スケッチラボでのアントレプレナーシップ講座の紹介を受けたというのが
そもそものきっかけです。

聞き手:
なぜ起業に興味があったのですか?

木津さん:
自分の夢なのですが、
子供が好きで、将来は子供たちにスポットライトをあてられるような
事業をしたいなと漠然と思っていました。

聞き手:
子供たちにスポットライトをあてることとは、
具体的にはどんなことなのでしょうか?

木津さん:
実は、元々は子供が苦手だったのです。
言うこときかないし、すぐ泣いて、振り回されるし。。。(笑)
で、この苦手なところを克服するために、
(苦手なものを克服するのがポリシーなので。。。)
高校2年生のときに、1年のうち、124日かけて
子育て支援などのボランティアに参加させて頂きました。

聞き手:
すごい発想というか、思い切った行動ですね。。。

木津さん:
そのボランティアを通して気がついたのですが、
子供の才能を伸ばすも、閉ざすも、まわりの人たちの接し方や、
子育てする環境が全てなのだと。。。
可能性に満ちている子供たちに対して、
煩わしさを感じていた自分自身が恥ずかしくなってしまいました。
このことがきっかけで、子供たちが伸びていく環境を提供してあげたくなったのです。

聞き手:
高校での勉強や部活動と、ボランティアの両立はうまくできていますか?

木津さん:
「ありがとう」と言われるのがとても嬉しくて、中学の頃から
ボランティアに参加していたのですが、地元の黒部だと、どうしても
参加できる内容が限られていました。
ところが富山市内にある高校になってからは、
富山のあちこちに、いろんなボランティアの募集があって、
いろんな方とコミュニケーションできて、それはもうボランティア楽しくて。。。

でも、さすがに部活動との両立は厳しくて、
高校2年からは、ボランティアを優先させることにしました。

聞き手:
なるほど。それで、ボランティアを頑張っていた木津さんが
今度は、アントレプレナーシップ講座に参加してみて、どうでしたか?

木津さん:
いやはや、感銘したというか、面白くて。。。
講座ということで、これまでの授業の先入観で受けてみたら、
これが授業なのか!と、驚いてしまいました。
それまでのイメージは授業イコール、インプットを受ける場だった
のですが、まず対話から始まり、その対話で自分の中に気づきが生まれて、
その延長で何かを学んでいくことができるのかと、分かってしまったのです。
対話で出た話題についても、もっと知りたいとなって、
今まで自分から調べようともしなかったことを、自発的に調べるのですよね。
経済なんて興味なかったのに、経済のことも知りたくなりました。

聞き手:
ちなみに高校での専攻は?

木津さん:
ビジネスマネジメント学科です。
あっ、もろ経済ですよね。。。正直なところ横文字がカッコよくて選択しました。。。(笑)

聞き手:
それもきっかけなので大事ですね。
先ほど、今年の春からと伺いましたが、短い時間でずいぶんと変化がありましたね。

木津さん:
この6ヶ月で、まったくの別人物です。(笑)
両親からも「お前は変わった」と言われています。
スケッチラボに関わるようになって、対話などの経験から、
自分軸ができた。つまり自分を客観視する観点と、
自分の考え方を持てる様になったと思います。
実は、スケッチラボのプログラムを通して知り得た進学先を目指しています。
なので、今は、グループディスカッションなどで猛勉強中です。

聞き手:
あらためて、伺うに、スケッチラボってどんなところでしょうか?

木津さん:
。。。一言では言えないくらい、たくさんあるのですが、
私の人生を変えてくれた場所です。

高校生って思春期なので、一番悩む時期だと思いますが、
スケッチラボと関われて本当に良かったと思います。
だって、これからが楽しみでしょうがないから。

木津さん(学生研究員)
黒部から富山市内へ通う高校生。
今年の春からスケッチラボの学生研究員に登録し、僅か6ヶ月で多数のプログラムに参加するなど積極的に活動。