Day4:ありたい未来を考える

2025年11月12日(水)、スケッチラボにて「地域に根差した魅力あるゼロカーボンとは?」第4回ワークショップを開催しました。本ワークショップは、2050年のゼロカーボンシティ実現に向け、市民一人ひとりが「豊かさ」を感じられる未来の暮らしを具体的に描き、その実現に向けたアイデアを共創していくことを目的として開催しました。今回は、全4回の最終回です。

第4回は「ありたい未来を共有する」をテーマに、グループごとに考えた富山の未来像とそれを実現するための取り組み案(モデル案)について発表しました。

プログラムレビュー

Day4では、Day3 までの議論も振り返りながら、グループごとに発表に向けてまとめの議論を行った後、全体発表を行いました。

各グループからは、Day3で考えた「ありたい未来」を更にブラッシュアップし、それを具体化する取り組み案(モデル案)が発表されました。発表された未来像の一部をご紹介します。

・「変わらないためにカワルマチ 変革都市とやま」:豊かな食文化や自然といった「変わらない」価値を未来に残すために、AIやロボット技術の活用など「変わる」ことを積極的に受け入れるという未来像。養殖や品種改良技術の活用や、豊富な水を活かした再エネ推進などが提案されました。
・「グリーンリングシティTOYAMA」:都市と自然を物理的に明確に分離し、相互に尊重するという新たなパラダイムに基づき、双方の持続可能性を最大化することを目指す未来像。都市機能と自然機能を分ける、という大胆な都市設計が提案されました。
・「世界のオアシス TOYAMA」: 立山が生み出す豊かな「水のサイクル」を地域の価値循環につなげ、その価値が世界的に認められることで、2050年のロールモデルとなる未来像。利他の精神が反映されたポイント制度「徳ポイント」というユニークな取り組みが提案されました。
・「文化が育まれる街」: 経済活動よりも人間活動を重視し、豊かな自然資源を活かして芸術が発展する未来像。茶道や書道などの芸道を愉しんだり、祭りに参加して地域資源や人とのつながりが強固になったりするライフスタイルが提案されました。

全4回にわたるワークショップの集大成として、
富山の未来に向けた多様なアイデアが出揃いました。

ワークショップ全体を振り返って

「脱炭素」「気候変動対策」と聞くと、つい我慢や無理を強いるもの、あるいは大きすぎる問題などと捉えがちです。
しかし、今回のワークショップに参加された方々は、地域の資源を活かしながら、ゼロカーボンに繋がり、更には未来の「豊かさ」を創り出すこともできるのだという新たな視点を得ておられました。そして、その鍵を握るのが、まさに地域に住む人々だからこそ見出せる、独自の魅力や文化であることも再認識できたという声を多くいただきました。

気候変動は確かに大きな課題ですが、地域の特性を生かした持続可能な解決策を創り出すことで、私たちの暮らしの質を高め、富山の魅力を次世代へとつなぐ力にもなりえます。今回生まれた多様なアイデアをふまえ、地域に根差した魅力あるゼロカーボン、富山市の『ありたい未来』を描き、その実現に向けて活動する輪が、多くの人に広がってほしいと思います!